yasuです。
前回、前々回でProxmox VE 9.1の再インストールとNFSサーバーに残っていた仮想ディスクから仮想サーバーを復元しました。
今回はProxmox VEのクラスタを作成してサーバー(ノード)をクラスタに格納していきます。
作業の前提条件
・Proxmox VE 9.1をインストールしたサーバーは2台
| ノード名 | IPアドレス |
|---|---|
| proxmox01 | 192.168.0.9 |
| proxmox02 | 192.168.0.10 |
・仮想サーバーはどちらか一方のサーバーに全て寄せておく
(今回はproxmox01側に仮想サーバーがあり、proxmox02側には1つも仮想サーバーがない状態)
クラスタ作成
クラスタの作成は仮想サーバーがある方のproxmox01で実施します。
一番左の[データセンター]を選択し、左メニューの[クラスタ]を選択します。

[クラスタを作成]ボタンを押下します。

クラスタ名を入力して[作成]ボタンをクリックします。
なおクラスタ名は変更できないので変な名前にしない方がいいらしいです。

クラスタ作成ダイアログが表示されます。
「TASK OK」が表示されたら、右上の×をクリックしてダイアログを閉じます。

クラスタの作成が完了して、proxmox01はクラスタに格納されました。
続けて[Join情報]ボタンをクリックします。

クラスタJoin情報ダイアログが表示されます。

ここで表示されている「Join情報」をコピーします。
2号機をクラスタにJoinする
続いてproxmox02で作業していきます。
一番左の[データセンター]を選択し、左メニューの[クラスタ]を選択します。

[クラスタに参加]ボタンをクリックします。

クラスタJoinダイアログが表示されるので、proxmox01側でコピーしたJoin情報の文字列を「情報」欄に貼り付けます。

Peerアドレスがクラスタを作成したproxmox01のIPアドレスになっていることを確認したら、右隣のパスワードはproxmox01のrootユーザーのパスワードを入力します。
またクラスタネットワークの一覧からproxmox02のIPアドレスを選択したら、[Join ‘cluster’]ボタンをクリックします。

しばらく時間がかかりますが、proxmox02がクラスタに格納されるとクラスタJoinダイアログが自動で閉じます。
以上でクラスタ作成およびJoinの作業は完了です。
proxmox01もproxmox02もデータセンター(cluster)の下にproxmox01とproxmox02がぶら下がっています。
proxmox01側

proxmox02側

最後にproxmox01の仮想サーバーをproxmox02にマイグレートしてみます。
ID 100の仮想サーバーで右クリックして、[マイグレート]をクリックします。

ターゲットノードが[proxmox02]になっていることを確認して、[マイグレート]ボタンを押下します。

マイグレートダイアログが表示されるので、「TASK OK」が表示されたらダイアログ右上の×を押下してダイアログを閉じます。

仮想サーバーを稼働させたままproxmox01からproxmox02にマイグレートできました。

これで完全復旧することができました。