自宅サーバーのCentOS7をAlmaLinux8にアップグレードする

yasuです。

今回は自宅サーバーのCentOS7をAlmaLinux8にアップグレードしましたってお話です。
元々5年くらい前にFujitsuのPRIMERGY TX100 S3という格安サーバー機にCentOS7をインストールして、Webサーバー、DBサーバー、ブログサーバー、チャットサーバー、DNSサーバー、メールサーバー、プロキシサーバー、DHCPサーバー・・・などなど色々なサーバーを立てて、このブログサーバーを始め各種サーバーを立てて遊んでいました。
その後、ちょっと古めの中古ハイエンドマザーのASUS X99A-Ⅱとヤフオクで安く購入したXeon E5-2698 V3に、AlmaLinux8とKVMをインストールして仮想サーバーを構築して、TX100 S3のディスクイメージを吸い出し、仮想サーバーに移して運用するようになりました。
さらにDNSサーバー、チャットサーバー、プロ指揮サーバーなど一部サーバーアプリは別の仮想サーバーに移行して、CentOS7で動いているサービスは、ブログサーバー(Webサーバー+DBサーバー)とオンラインストレージサーバー、メールサーバーくらいとなり、今日まで運用を続けていたのですが、CentOS7のサポート期間が今月末で切れてしまうということもあり、サーバーのリソースも余っていたので、新しい仮想サーバーにAlmaLinux9を準備して、そこに1から環境を作ろうと思っていたのですが、なかなか重い腰があがらず、取り急ぎという感じでアップグレードを実施しました。

今までサーバーOSのアップグレードなんてやってことがないので、ネットでCentOS7からAlmaLinux8や9に移行されている方がいらっしゃるのか調べてみたら、そこそこやっていらっしゃる方がいて、さらにELevate projectなるプロジェクトで作成されているツールを使うと比較的簡単にアップグレードできるということで早速試してみました。
ちなみにOSのアップグレードは比較的簡単に終わったのですが、やっぱり中で動いているサーバーアプリがかなりあちこち動かなくなり、最後に色々はまりました事はお伝えしておきます。

では早速手順をご紹介です。

システムをアップデートして最新のアップデートを入手し、サーバーを再起動する

プロジェクトリポジトリとGPGキーを使用して、elevate-releaseパッケージをインストールする

AlmaLinuxのleappパッケージと移行データをインストールする

プレアップデートを実施

最後にアップグレードは禁止と出てきてしまいました。
ログファイル /var/log/leapp/answerfile を見ろということで、ログファイルを見てみます。

原因は「応答ファイルに必要な回答がない」ということなので、参考サイトを元に以下のオペレーションを実施します。

応答ファイルを確認します。

プレアップグレード直後はconfirm =がコメント化されていましたが、今度はconfirm = Trueとなりました。
どうやらこれでOKなようです。
再度プレアップグレードを実施します。

今度はアップグレード禁止にならず終了しました。

アップグレード実施

アップグレード処理も無事完了したので、OSを再起動します。

サーバを再起動すると、実際のアップグレードが始まりますのでしばし待ちます。
ちなみに我が家の仮想サーバーではアップグレード完了まで1時間半くらいかかりました。

OSバージョン確認

アップグレードが終わったので、sshでログインしてバージョンを確認します。

はい、AlmaLinux 8.10になっていますね。
ここまでは大きな問題もなくすんなりアップグレードできました。
が、ここからが大変でメールが閲覧できない、WordPressやNextCloudの管理画面が出てきませんでした。
ということで、掻い摘まんで実施した事をメモしておきます。

DovecotのSSL設定ファイル対応

AlmaLinux8アップグレード後に確認したDovecotのバージョンは2.3.16でした。
SSLの設定ファイルに追加設定が必要ということで、設定を行います。

PHPインストール

CentOS7の時にPHP8.1をインストールしてあったはずなのですが、バージョンを確認してみたところ7.2.24になっていたので、改めてPHP8.1をインストールします。

これでWordPressの管理画面にアクセスできるようになったのですが、NextCloudの管理画面は以前としてエラーになります。
そういえばCentOS7でNextCloudを運用していた時に、MemCacheやRedisをインストールして設定したのを思い出したので、必要なアプリケーションをインストールしていきます。

Redisインストール

はい、Redisが起動しません。
原因がよくわからないので、アンインストールと設定ファイル削除、rdbファイルの削除を行い、再インストールしたところ、サービスが起動するようになりました。

その他NextCloudに必要なパッケージのインストール

他、NextCloudに必要なパッケージを追加していきます。

ここまで実施してようやくNextCloudの管理画面にアクセスできるようになりました。

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