OS X Lion Serverにimotenを導入してiPhoneでDocomo iモードメールを送受信する

この記事は2022年10月以前に公開し、一度消失してしまったものですが、Wayback Machineのキャッシュデータから復元しました。当時の備忘録として再掲載します。

前回の検討の結果、SoftBank SIMを利用した方が月々の料金は安いけど、MMSやFaceTimeよりテザリングの方が必要になることが多いyasuとしては少し料金が高くなってもDocomoの方がいいだろうということでSIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿して利用していきたいと思います。

そこで今回はiPhoneでDocomo iモードメールの送受信を可能にしてくれるimotenをOS X Lion Serverに導入してみたいと思いますが、SIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿して、かつiモードメール送受信を行う為にはいくつかの準備が必要なのでそちらもあわせて確認していきたいと思います。

目次(クリックで開閉)

SIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿してiモードメール送受信に必要なもの

SIMフリーiPhone

iPhoneにDocomo SIMを挿して利用する場合はSIMフリーiPhoneの購入が必要です。
なおauかSoftbankのiPhoneとDocomo携帯の2台持ちでもimotenを導入すればDocomoのiモードメールをauかSoftbankのiPhoneで送受信できるようになります。
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2012年7月24日現在でSIMフリーiPhone 4S 16GBが53,000円程度とお買い得になってきました。

Docomo SIMカード

FOMAもしくはXiどちらでも可です。
iPhone 3GS以前はUIMカード、iPhone 4以降はminiUIMカードが必要です。
yasuはFOMAのminiUIMカードで試してみたいと思います。

iモード

Docomo iモードメールのメールアドレス(@docomo.ne.jp)取得に必要です。
SPモードはDocomoから発売されているスマートフォンしかパケット通信できないよう制御されているようです。
iモードの契約はMyDocomoからはできないので総合お問い合わせ(151)に電話して申し込むかDocomoショップに行く必要があります(月額315円税込)。

iモード.net

これを契約しないとimotenがDocomo iモードメールを送受信できません。
MyDocomoから契約可能です(月額210円税込)。

Mopera U

SIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿してパケット通信(Webやメール)する為に必要です。
パケット通信だけできればいいよって人はUライトプラン(月315円)を、パケット通信以外にmoperaのメールアドレスや公衆無線LANも使いたいって人はUスタンダードプラン(月525円)を契約します。
※xiの場合はUスタンダードプランしか選択肢がないようです
MyDocomoから契約可能です。

Docomo iモード対応端末

iモードのメールアドレスの初期設定やメールアドレスの変更時に必要です。
またimotenでメールを受信してもiモードセンターに蓄積したメールは自動削除されません。
720時間(30日)以内に10MBの範囲でメール受信が1,000通を越えた場合iモードセンターでメールを受信できなくなりますので、iモードセンターでメール受信ができなくなった場合はiモード対応端末でメール受信をしてiモードセンターのメールを自動削除してあげてください。

Docomo iモードメール転送用メールアドレス

imotenはiモード.net経由で受信したDocomo iモードメールを別のメールアドレスに転送するものなので転送用のメールアドレスが必要です。
yasuは独自ドメイン+OS X Lion Serverに構築したメールサーバで作成したメールアカウントを利用しますが、基本的にはどんなメールアカウントでもOKです。
プッシュ通知でリアルタイムにiモードメールの受信を確認したいのであればGmailやYahoo!メールでもイイと思います。

サーバ

imotenを動かすサーバ。
yasuはOS X Lion Serverにimotenを導入しますが、imotenはJAVAで作られているのでJDKを導入すればWindowsやLinuxのレンタルサーバでもOKです。

imoten

imotenはDocomo iモードメールをimode.netを経由して、別のメールアドレスへ転送するプログラムです。

ここまでがSIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿してiモードメールの送受信をするのに必要なものです。
続いてimotenをOS X Lion Serverに設定していきます。

imotenの設定

ここからはOS X Lion Server上の操作になります。

yasuのOS X Lion Serverの環境ですが
OS X Lion Server バージョン:10.7.4
JAVA バージョン:1.6.0_33
で実施しています。

OS X Lion ServerはJAVAを別途インストールする必要がありますのでAppleのサイトからダウンロードしてインストールしておいてください。

下記ダウンロードページからimoten(2012年7月24日現在の最新版1.1.37)をダウンロードします。
imoten – imode.netのメールをSMTPで転送するプログラム – Google Project Hosting ←TOPページ
Downloads – imoten – imode.netのメールをSMTPで転送するプログラム – Google Project Hosting ←Downloadページ

ダウンロードしたzipファイルを解凍します。

解凍したimoten-1.1.37を /Applications に移動し、ディレクトリ名をimoten-1.1.37からimotenにリネームします。

ターミナルを起動してimotenのインストールを実施します。
なおインストール手順はimotenのサイトにも書いてありますので、基本そのままです。
Install – imoten – インストール手順 – imode.netのメールをSMTPで転送するプログラム – Google Project Hosting

インストール手順

設定ファイル変更

続いてimotenの設定ファイルを自分の環境にあわせて変更します。
詳細はimotenディレクトリ直下にあるParameter.txtを参照してください。

imoten.iniの設定にあたっては下記例を想定しての設定となります。
メールサーバホスト名:mail.sasaki.jpn.com
メールサーバポート番号:25(TLSは未使用)
転送用メールアドレス:docomo@sasaki.jpn.com
転送用メールアカウント:docomo

keystoreファイルを作成してTLS有効

iPhoneからiモードメールを送信する場合、imotenをSMTPサーバに見立てて送信します。
imoten.iniファイルに指定したkeystoreファイルを作成してTLSを利用します。
keystoreファイルを作成する際ターミナル上でkeytoolを使うのですが、文字コードがShift-JISじゃないと文字化けするのでkeytool実行前にターミナルの環境設定画面の[設定]-[詳細]の中にある文字エンコーディングを「日本語(Mac OS)」から「日本語(ShiftJIS)」に変更しておきます。

※変更した文字エンコーディングを元に戻しておきます。

imotenサービス起動

imotenのサービスを起動します。

ルータの設定変更

ルーターのNAT設定でiモードメールを送信する為にimoten.iniのsender.smtp.portに設定したポート番号がLion Serverに変換されるようにします。

Lion Serverのpostfixの設定変更

yasuの環境の問題だと思うのですが、Lion Serverのpostfixにある「迷惑メールフィルタ」が有効になっているとimotenがiモード.netから受信したiモードメールをLion Server上のpostfixに転送できなかったので、迷惑メールフィルタのチェックを外しました。
※迷惑メールフィルタを外さなくてもいい方法がないかもう少し調査を継続してみたいと思います

iPhone メール設定

iPhoneにメールアカウントの設定を行います。
細かい手順は省略しますが、メールアカウントは以下のような設定になります。

名前:自分の名前
メール:docomo@sasaki.jpn.com
説明:iPhoneのメールアカウント一覧を識別するための文字列(メールアドレスと同一でいいと思います)

※iモードメール転送先のメールアカウント(yasuの場合はOS X Lion Serverに構築したメールサーバやメールアカウント)を設定します
受信メールサーバ
 ホスト名:mail.sasaki.jpn.com
 ユーザ名:docomo
 パスワード:docomoアカウントのパスワード
 SSLを使用:オン
 認証:MD5チャレンジ応答
 サーバポート:IMAPSのポート番号

送信メールサーバ
 ホスト名:mail.sasaki.jpn.com
 ユーザ名:imoten.iniのsender.smtp.userに設定したユーザ名
 パスワード:imoten.iniのsender.smtp.passwdに設定したパスワード
 SSLを使用:オン
 認証:パスワード
 サーバポート:imoten.iniのsender.smtp.portに設定したポート番号

SIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿してパケット通信

SIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿してパケット通信するにはAPNの設定が必要です。
iPhoneの[設定]-[一般]-[ネットワーク]-[モバイルデータ通信ネットワーク]とタッチします。
モバイルデータ通信のAPNとインターネット共有のAPNにmopera.net(パケ・ホーダイプランの場合)と入力します。
これでSIMフリーiPhoneにDocomo SIMを挿してパケット通信ができるようになります。

iモードメール送受信の確認

最後にiモードメールの送受信の確認をします。
まずはGmailからDocomoにメールを送信して、iモードメールの受信の確認をしてみます。

imotenが60秒毎(時間は設定で変更可)にiモード.netにメールチェックして、メールがあると自分のアカウントにメールを転送してくれます。
Lion Serverのメールサーバはメールを受信するとリアルタイムでプッシュ通知してくれるので、この通りプッシュ通知が届きます。

メールを開いてみると、GmailからDocomoに送信したメールがiPhoneで読めます。

今度はDocomoからGmailに返信して、iモードメールの送信を確認します。

Gmail側でメールを確認するとDocomoのメールアドレスからメールが送信されてきているのが確認できます。

駆け足で設定してきましたが、OS X Lion Serverにimotenを設定してiPhoneでiモードメールの送受信ができるようになりました。
メール受信はプッシュ通知でほぼリアルタイム通知です。
テザリングも携帯メールもできる最強のiPhoneになったのではないでしょうか。

imotenの設定がうまくいかない人はサイトに導入手順やimoten.iniの設定サンプルがありますので、よく読んで設定してみてください。

Mountain Lion Serverがでる前に記事を公開できて本当によかった〜。
次回のOS X Server設定シリーズはMountain Lion Serverになるかもしれません。

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